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都市と生物多様性

2009.08.14(18:23) 190

JBIBと生態適応GCOEの意見交換会でも話題に上りましたが、都市における生物多様性を考えることも生物多様性2010年目標の達成のために必要であると考えられています。

今日は参考文献(生物多様性JAPANが出した、「都市と生物多様性2010年」)を使って、都市と生物多様性について考えてみます。

世界の人口の半数以上が都市に住んでおり、都市部が地球上に占める割合は2.8%です。都市の生物多様性は、土地利用の形態や市街地の状況、経済・社会・文化的なダイナミクスを通じて人間による影響を非常に強く受けています。したがって、程度の違いはあれども、当然ほとんどの都市では本来の生態系や生物多様性は原形をとどめず、都市の生物多様性の大半は、都市環境に適応した種で構成されています。自然保護な視点からすれば、都市の生物多様性は、人間活動による負の遺産の代表選手です。一方で、コンサベーションインターナショナルが指定した生物多様性のホットスポットの指定区域は地表面積のわずか2.3%です。この2.3%の中に、最も絶滅が危惧されている哺乳類、鳥類、両生類の75%が生息し、全ての維管束植物の50%と陸上脊椎動物の42%が生息しています。普通に考えたら、ホットスポットを全力で守ることが地球上の生物多様性を保全する上で効率が良いとなります。

では、都市の生物多様性保全は重要ではないのでしょうか?
そんなことは全くないですよね。都市内にある生物多様性や生態系保全は、地球全体の生物多様性保全に直結しているといえます。どういうことでしょうか?

まず機能として一点。都市というのはあくまでも人間が区切った範囲ですので、地球規模の国を越えた生態系における環境の異質な地域として存在します。面積が少ないとはいえ、そこに生息する生物の多様性や生態系の保全は必要ですし、多くの生態系サービスを人間に提供してくれています(ページ末尾、参照)。確実な生物多様性管理は、自治体・州・県レベルの経済維持に貢献するだけじゃなく、市民の健康と暮らしの質全般を確保することにつながります。
それと同等に重要なのは、人間一人ひとりの意識の改革に対して、都市の生態系・生物多様性が重要な意義を持つと思います。というのは、地球規模の生物多様性の保全は、人間一人ひとりの意識と行動の改善にかかっているといわれているからです。生態系に大きな打撃を与える企業の活動や国の政策を変えていくのは、強い意志のある住民一人ひとりです。都市住居者が地元の地域生物多様性に触れる機会を増やすほど、環境問題への関心を高めることにつながるはずです。つまり、都市の生態系は、生活の質を維持し、自治体サービスを促進し、市民の環境に対する前向きで総合的な認識を取り戻すこときっかけとして非常に大きな効果が期待されます。ですから、都市での生物多様性の取り組みは、地球全体の健全な生物多様性を実現する上で非常に重要なテーマになってくるはずなんです。
では、都市の生態系を考える上で、どのような取組が期待されるのでしょうか?都市の生態系に対する人間の影響を抑制・最適化する役割を果たすのが、地方・都市の各当局です。
生物多様性を自治体業務に統合する方法は、
●地方計画(土地利用計画、生息地保護など)
●緑地(公共地・私有地、再生・回復、侵入種管理、都市農業)
●自治体サービス(淡水・排水、廃棄物管理、エネルギー生産、住宅)
●資源調達(購買方針、持続可能な財・サービスの調達、有害な製品の禁止)
●社会発展(経済開発、雇用創出、貧困の緩和、社会的包摂)
●バートナーシップ(国家・国際レベルの都市ネットワーク、利環パートナーシップ、公共・民間の共同プロジェクト)
●意識と市民参加(情報・意識、利害関係者参画、能力構築、管理責任)
があります。
身近な都市生態系を皆さんも見直してみましょう。みなさんの家の庭の植物や街路樹は在来種ですか?

*********都市生態系が提供する財とサービス**********
財(食糧・繊維・燃料、遺伝資源、生化学物質、淡水)
○調整サービス
草食・受粉・種子散布・気候調整作用・害虫調整作用・疾病調整作用・自然災害防御作用・侵食調整作用・浄水作用
○支援サービス
一次産業生産物・生息地の提供・栄養循環・土壌の形成や保持・気中酸素の生成・水循環
○文化サービス
精神的・宗教的な側面に関わる価値・知識体系・教育と創造の源泉・リクリエーションと美的価値
***********************************




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